ガンダーラの欠片

現在のアフガニスタン東部からパキスタン北西部にかけて存在した古代王国ガンダーラ。ガンダーラの王国は紀元前6世紀~11世紀に存続し、1世紀から5世紀には仏教を信奉したクシャーナ朝のもとで最盛期を迎えた。1021年にガズナ朝のスルタン・マフムードにより征服された後、ガンダーラの地名は失われた・・・・。

 

イスラム教の国パキスタンの中で見つけたガンダーラ仏教文明の欠片をいくつか紹介します。

 

ガンダーラ@Taxila

日帰りで出かけたのはタキシラ、ガンダーラ最大の遺構。タキシラの街のはずれにある博物館は体育館ほどの大きさしかないけれど、展示が素晴らしい。遺跡は、よくまあイスラムの人たちがここまで仏教史跡を綺麗に保存してくれているものだと感心。頭の中ではゴダイゴのガンダーラが鳴り続けた一日。

顔@Taxila

イスラム教では偶像崇拝は禁じられているけれど、私は偶像好きです。

ラホール博物館@Lahore

丸一日ここで過ごしたい。

(最も有名なのはガンダーラの釈迦苦行像だけど、写真はクシャン朝のパーンチカ坐像。)

Bodhisattva@Lahore

ガンダーラにおけるヘレニズム美術を体現する菩薩立像。くりんくりんの髪、綺麗な鼻筋と立派な口髭、凛々しさ溢れるお姿で長い長い年月立ち続ける。

 

小さいお姉さん@Taxila

小ぶりな古いストゥーパの間を歩いていると、1体だけ、他よりも立体的であたかもひょこっと飛びだしてきたように見えるお姉さんが。瞑想する仏陀の横で何百年もそこにいたのね。

SFX系の方たち@Lahore

魔王マーラの眷属が、釈迦の瞑想の邪魔をしに行くところ。よくよく見ると特殊メイクのような味のある風貌の方たち。

タキシラ博物館@Taxila

館内を見て回っていると、職員あるいは警備員?すっと近づいてきて説明を始める。なるほどというような内容ではなく、かかっているプレートの丸読みだったりするわけで。像の前で立ち止まってじっくり見ていると、写真撮影禁止とあるにも関わらず「君は私のゲストだから、ほら、他に見られないように写真を撮りなさい」とやたらと勧めてくれる。規則だから結構と答えても何度も何度も(笑)。お付き合いで1枚だけ撮らせていただきましたよ。そして帰り際にはお茶一杯分のチップを。

釈迦苦行像@Lahore

2世紀前半頃に作られたというガンダーラ美術でも最も有名な仏陀像、「断食仏陀」(KPK州出土)。やせ細り、わずかに傾いだような姿に息をのむ。


無名塾会員:河本順子

 

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